【体験談/フィンランド】ティーチャーズホームステイinヘルシンキ(高専4年・I.Kさん)

プロフィール
名前:I.K.さん
学校名:ティーチャーズホームステイ
コース名:英語レッスン週10時間+先生同行アクティビティ週5時間
留学期間:1週間(2024年 8月)
滞在方法:ホームステイ(1人部屋、毎日3食付き)
ビザタイプ:観光(ビザなし)
■留学前、渡航時について
・海外留学をしようと思ったきっかけや理由を教えてください。
私はフィンランドで1週間ホームステイを経験しました。進路選択に悩み、興味のある国際系、又は教育系の分野転向を真剣に考えていました。元々フィンランドのことは本などで知っていて、その質が高く、個人の主体性と自由な教育方針に興味がありました。SNSで見つけた移住エッセイを読んだことをきっかけに、フィンランドの自然の豊かさと人々の暖かさの理由を、日常生活と学校生活を通じて知りたいと思い、留学をしようと思いました。
・留学する前に、海外渡航や海外留学の経験はありましたか?
はい
・留学する前にどんなことが心配でしたか?
Wi-Fi接続がきちんとできるか、クレジットカードが使えるかといった基礎面が心配でした。
■ティーチャーズホームステイを経験して
・ティーチャーズホームステイの印象はどうでしたか?
ホストファミリーはとても暖かく、親切に迎え入れてくれたので安心して過ごすことができました。到着初日にスーパーに連れて行ってくれて、せっかく来たんだから試してみなきゃ、と大量のお菓子を一緒に選んで、家で歓迎パーティを開いてくれたのが印象的です。
・授業ではどんなことを学びましたか?
私は本当にフィンランド語初心者だったため、ABCの発音、数字、自己紹介などのフィンランド語の基礎から学びました。中々コツを掴むのに時間が必要でしたが、先生のホストマザーは私のペースに合わせてくれて、ゆっくりで大丈夫よ、と言ってくれたのが安心して勉強できました。
・日本の英語の授業と違うところはどんなところですか?
ノートに板書するのではなく、積極的にまずは使ってみることを大切にされているなと感じました。空いた時間で、初めて触れる単語の意味や文法を覚えるのは日本と同じでしたが、レッスン中はほぼ会話で、上手く伝わらない部分は先生が意味を拾って助けてくれる、というような日々でした。
・アクティビティや観光ではどのようなことをしましたか?
短期の滞在だったため、1週間でフィンランドでできることはたくさんやろう!と言ってくれました。ヌークシオ国立公園へハイキング、自宅でサウナの入り方のレクチャー、シナモンロール作り。趣味のジオキャッシングに連れて行ってくれたり、飼い犬と一緒に朝の散歩、初めてのヘルシンキ街歩き、チョコレート工場FAZELの見学!おすすめの古い教会に連れていってくれたり、セカンドハンドショップ巡りもしました。毎日クタクタになるほど、多くの経験と幸せでいっぱいな日々でした。
■留学生活について
・滞在方法を教えてください。
ホームステイ一人部屋
・留学の一番の思い出は何ですか?
ヘルシンキ街歩きの帰りに、ホストマザーが、見て!と車を急停車しました。驚きながらも言われた方向を見ると、そこには白鳥の家族が公園の湖で水浴びしている様子に遭遇しました。日本ではなかなか見られない、まだ羽が生え変わる前の灰色の羽のこどもが可愛く、遠くまで来たんだなあとフィンランドに来たことを実感する日となりました。
・留学で大変だったことは何ですか?
英語だとどうしても言葉の表現が狭くなり、嬉しいとか楽しいとかいう気持ちの表現が限られてしまうのがとてももどかしかったです。先生であるマザーは英語が堪能でしたが、他のファミリーは、英語はできるけど母国語はあくまでもフィンランド語なので、本当に伝えたいことでもお互いに上手く伝えられない。コミュニケーションは難しいなとずっと感じていました。
・留学を通じて、自分自身が変われたところや自信がついたことなどがあれば教えてください。
英語を使って何かする、ということが意外とできるんだなと、心のハードルが下がったように感じました。初めは緊張してホストファミリーとの距離感が分かりませんでしたが、一緒に過ごしていくうちにコミュニケーションも取れるようになり、日本の文化とフィンランドの違いや、他愛無い雑談を話せるようになりました。英語を間違えても言い直せば良いし、聞いたことが無い分からない単語は復唱して覚えれば良い、と少しずつ話すための自信が付きました。
■滞在関連について
・ホストファミリーとの一番の思い出はなんですか?
まだステイして数日しか経っていなくて、私が緊張していた時のことです。既に廃盤になって、もう世に出ていないマリオカートWiiをファミリーが持っていて、私も大好きだった!と伝えると、まさかのレースバトルをする流れに。壮絶な首位争いになり、ファミリー全員と大盛り上がりしました。上手く話かけられなかった、4歳年下の娘さんとも仲良くなれて(本当に上手くて全く歯が立たなかった)、ゲームで言語の壁を壊すことができた、とても良い思い出になりました。
■お小遣いについて
・お小遣いは日本円にすると全部でいくらくらい使いましたか?
50,000円~100,000円くらい
■アズ留学センターのサポートについて
留学1ヶ月前というギリギリの申し込みになりましたが、とても丁寧に対応していただき、安心して留学することができました。
■これから留学する人へのアドバイス
全く言葉が違う。見た目も違う。公共のルールも似ているようでどこか違う。そんな、自分が暮らす国から一歩外に出て、ぽつんと1人になってみる経験。留学を通じて、自分で次の行き先を考える力、人とコミュニケーションを取る力、そして何より、あたりまえを壊して新しい見方をすることができるようになると思います。
出発前の私は英語力中級。一昨年からフィンランド愛を拗らせ、将来は絶対住んでやると意気込んで決心した留学ですが、前日まで緊張で夜も眠れず、フライト中も涙が止まりませんでした。それでも、必死にコミュニケーションを取り、ホストファミリーにもたくさん厄介になりましたが、なんとか生きて帰って来ることができました。留学を終えて、フィンランドの良いところ、悪いところの両方を知りました。当たり前に思っていた日本の暮らしの豊かさの幸せを身に染みて感じました。
もし、留学したいけど不安で迷っているなら、実際に行って、見て、体験して、それから後悔する方が良いと思います。
周りに同じように留学したいという人がいなかったとしても、夢は口に出してみるものだと思います。誰かが聞いていて、必ず、背中を押してくれる人がいます。そうして私もなんとか奨学金を得ることができました。迷っている時間が勿体無い!
これから留学を考えている方へ、というよりは過去の自分に言いたいことですが…。