ワーキングホリデーとは、日本と協定を結んでいる国で1年間、「暮らす・学ぶ・働く」を同時に経験できる貴重な制度です(国によっては2年~も可能)。学校に通いながらアルバイトをしたり、旅行を満喫したり、自由度が高いビザであることが特長です。申請には年齢制限(基本的に18歳~30歳)があるため若者の特権ともいうこともできます。
ワーキングホリデーのポイント
入国から1年間滞在できる!(国によっては2年~も可能)
通常、観光ビザであれば3~6ヶ月程度の滞在、学生ビザであれば学校に通う期間+1ヶ月程度の滞在が許可されますが、ワーキングホリデービザは入国した日から1年間の滞在が可能です(国によっては2年~も可能)。もちろん都市の移動も可能で、1年間いなければいけないわけではないため、途中で日本や他国を行き来したり、好きなタイミングで終了し帰国したりすることもできます。
また、ワーホリの前に観光ビザや学生ビザを使って留学し、語学力と現地での生活力を身に着け、その後ワーホリビザを使って丸1年働くことも可能です。ワーホリビザは1つの国で何度も取得することはできませんが、カナダで1年間のワーホリの後にオーストラリアとニュージーランドでまたそれぞれ1年ずつなど、複数の国を経験することもできます。
これほどフレキシブルなビザは他にありませんので、ワーホリビザを使う順番やタイミングを慎重に検討し、上手に有効活用しましょう。
収入を得ながら生活できる!
やはりワーキングホリデーの最大の魅力は、パートタイム・フルタイムを問わず働いて収入を得られる点でしょう。基本的に観光ビザでは働けず、学生ビザで働ける国は一部ですので、ワーホリビザは貴重といえます。日本食ブームのため寿司・ラーメン・居酒屋などの飲食店で働けたり、ローカルのカフェやレストラン、ホテル、ファームなど様々な仕事があります。
ただし外国で、外国語を使って面接を受けたり働いたりするわけですから、語学力やコミュニケーション能力は必要です。他にも過去の職歴・人脈・仕事の能力など様々な面が採用のポイントとなります。特にコネクションが重視されるため知人の紹介で仕事が決まることが多いのも海外の職探しの特徴です。
渡航して数ヶ月間は収入がなくても生活できるよう、しっかり資金を準備していきましょう。すぐに仕事が決まったとしても給与支払いは少し先になったり、その前に家賃の前払いがまとめてあったり、日々の生活費が日本の2倍近くかかったりするのも実情です。
学校に通って語学力アップやスキルアップもできる!
ワーキングホリデービザで就学できる期間は国によって異なりますが、3~6ヶ月まで就学できる国が多く、語学力を上げたりビジネス英語を身に着けたりと、スキルアップすることができます。
仕事に就くにはもちろん、日常生活でも言葉が通じないと苦労しますので、まずは語学学校からワーホリ生活をスタートするケースが多いです。学校を通じてホームステイや学生寮など、当面の滞在先を確保できるのもポイント。その間に現地の生活に慣れ、シェアハウスの内見をして移るという流れができます。
語学学校にはワーホリで来ている日本人の先輩がいることも多く、家探しや仕事探しなどの情報交換ができるのも利点です。
ワーホリに人気の語学学校では、履歴書の添削、面接指導、仕事の探し方アドバイスなどのサービスが充実しているところが多く、バリスタコースやインターンシップを提供している学校もあります。上手く活用して現地での就職活動に備えましょう。
ワーキングホリデーを成功させるためのアドバイス
ワーキングホリデーをただの「体験」で終わらせないためにも、出発を決めたその日から、少しずつでも語学の勉強をすることを強くお勧めします。
「語学学校に通ったほうがいいですか?」「どのくらい通えばいいですか?」などの質問をよく受けます。お仕事をするためには、語学ができないよりできたほうがいいですし、より良い仕事(時給も含め)を見つけるためにも、また、友達作りのネットワークを作るためにも、語学学校は大切なキーポイントです。英語力は滞在期間中の収入にも関わってきます。ワーキングホリデーをいかに充実させ、有意義な経験をして帰国できるかどうかは、「語学力」に大きく左右されるということを、留学カウンセラーとしてお伝えしておきたいと思います。
アズ留学センターでは、初心者から安心して学べる語学学校と数多く提携しています。国、都市、予算、プラン等に応じてアレンジしますので、お気軽にご相談ください。
ワーキングホリデー1年間モデルプラン
1〜3ヶ月目
●まずは語学学校で語学力を向上させよう!学校のサポートを利用し、英文履歴書の作成や面接の練習、仕事探しのアドバイスを受ける。クラスメイトの紹介で仕事が見つかることも・・・!
4〜10ヵ月目
●仕事を通じて海外で働く体験と収入を得よう!(よくある仕事内容:レストランやカフェでの調理補助、ホテルの客室清掃、その他飲食業やサービス業など)4〜10ヵ月目!休みの日は旅行を楽しんで思い出を作ろう!
11〜12ヵ月目
●仕事先でリファレンスレター(推薦状)を作成してもらい、働いた成果を残そう!仕事で貯まったお金もしくは余った資金で、語学学校の資格取得コース(各種英語資格、ビジネス、英語教授法など)を受講し、帰国後のキャリアアップへ
ワーキングホリデーで行ける国
*2024年7月時点・税込表記
カナダ
都市と自然が調和するカナダは移民や留学生に対して寛容な多民族国家で、フレンドリーな国民性が魅力。国全体の教育レベルが高く、リーズナブルで質の良い学校が数多くある。
ワーキングホリデービザ | |
---|---|
ビザ名称 | IEC+Work Permit |
年齢制限 | 申請時に18~30歳6,500人/年 |
滞在期間、有効期限* | ビザレターに記載の期日(通常は承認後1年)までに入国し1年間滞在可能 |
申請方法 | オンライン+生体認証(東京/大阪) |
申請料 | CA$172+100+85=CA$357 |
就学条件 | 授業時間数を問わず6ヶ月まで |
就労条件 | 時間数を問わず可能 |
オーストラリア
英語圏の中では時差が少なく日本から比較的近いため、初めての留学にも安心な国。多くの移民を受け入れているオーストラリアは、留学生が安心して学べる環境が整っており、語学留学以外にワーキングホリデー先としても人気が高い。
ワーキングホリデービザ | |
---|---|
ビザ名称 | Working Holiday (Subclass 417) |
年齢制限 | 申請時に18~30歳※1 |
滞在期間、有効期限* | ビザレターに記載の期日(通常は承認後1年)までに入国し1年間滞在可能 |
申請方法 | オンライン(書類アップロード) |
申請料 | AU$650+決済手数料1~2% |
就学条件 | 授業時間数を問わず最長17週間 |
就労条件 | 時間数を問わず可能 同一雇用主の下で6ヶ月まで |
※1 政府指定の地域・職種で3ヶ月(88日以上)働いた証明書があれば、2回目のワーキングホリデービザ申請が可能。
さらに2回目のワーキングホリデー中に6ヶ月以上従事した証明を取れば、3回目のワーキングホリデービザ申請も可能。
ニュージーランド
アウトドア・アクティビティの宝庫としても知られているニュージーランドは、美しい自然が広がり、世界で最も平和な国と評されることも。親日家が多いとされ、日本と地形や気候が似た環境で落ち着いて勉強したい人におすすめ。
ワーキングホリデービザ | |
---|---|
ビザ名称 | Working Holiday Visa |
年齢制限 | 申請時に18~30歳 |
滞在期間、有効期限* | ビザレター記載期日(通常承認後1年)迄に入国し1年間滞在可能※2 |
申請方法 | オンライン(書類アップロード) |
申請料 | NZ$ 0 別途観光税NZ$100(24/10/1~) |
就学条件 | 授業時間数を問わず6ヶ月まで |
就労条件 | 時間数を問わず可能 |
※2 条件により最長3か月の滞在延長が可能。
イギリス
英語発祥の地イギリスは、歴史と伝統のある美しい街並みが特徴。格調高いイギリス英語を学びに世界中から学生が集まっている。前衛的、革新的なアート、デザイン、音楽などのイギリス文化が好きな人にもおすすめ。
ワーキングホリデービザ | |
---|---|
ビザ名称 | YMS:Youth Mobility Scheme |
年齢制限 | 申請時に18~30 歳 6,000 人/年(いつでも申請可) |
滞在期間、有効期限 | 出発予定日から1ヶ月以内に入国 有効期限 入国日から6ヶ月間 コース期間+30日(最長 11ヶ月) し 2年間滞在可能 |
申請方法 | オンライン+生体認証(東京/大阪) |
申請料 | £298+£1,552(NHS 国民健康サ ービス年間£776×2 年分費用) |
就学条件 | 授業時間数を問わず可能 |
就労条件 | 時間数を問わず可能 |
アイルランド
恵まれた自然環境と高い教育水準を誇るアイルランドは若年人口が多くフレンドリーで温かい国民性が特徴。文学・音楽・ケルトなど独自の文化と歴史を持ち、近年留学先として人気が高まっている。
ワーキングホリデービザ | |
---|---|
ビザ名称 | Working Holiday Visa |
年齢制限 | 申請時18~30歳 800人/年(申請1 月~、7 月~) |
滞在期間、有効期限 | 1年間滞在可能 (1月申請:9月末までに渡航、7月申請:10-3月渡航) |
申請方法 | E メール+郵送 |
申請料 | ¥13,800(申請時)+ 外国人登録費EUR300(現地にて支払い) |
就学条件 | 制限なし |
就労条件 | 週39時間まで可能 |