【留学体験談/ドバイ】語学留学4週間(大学生・N.Mさん)

プロフィール
名前:N.Mさん(大学生)
学校名:EC Dubai
コース名:一般英語 週20レッスン Morning only → 週30レッスンへ変更
留学期間:4週間(2025年2月~3月)
滞在方法:学生寮(2人部屋、セルフケータリング)
ビザタイプ:観光(ビザなし)
■留学先としてドバイを選んだ理由
私がドバイを留学先に選んだ理由は複数あります。
第一に、日本人が少ない語学学校を希望していました。アメリカやオーストラリア、カナダなどのメジャーな留学先は避けたいと考えていました。日本人が周りにいる環境だと、つい日本語を話してしまったり、日本人だけで行動したりしてしまうと思ったからです。
二つ目の理由は、将来は石油会社のエンジニアとして世界中で活躍したいという夢があり、ドバイにある石油会社を訪れてみたかったことです。
三つ目は、高校生の頃からドバイという輝かしい国に憧れがあったことです。あらゆるものが最先端であったり、世界一というものが多かったりする国で、そこに集まる人々との出会いが非常に面白いものになるのではないかと期待していました。
■留学のきっかけ
留学のきっかけとなったのは、大学1年の夏に受けたTOEICの点数が345点とあまりにも低く、そこから半年かけてコツコツと勉強し、1月には645点まで上げることができたことです。その成果を親に話すと、留学に行けばさらに点数が上げられるのではないかということで留学することになりました。特に心配していたことはなく、心配や不安よりもドバイでどんな人と出会えるのか、どんなつながりができるのかが非常に楽しみでした。
■語学学校での経験
私が通った語学学校は開校して2週間ほどの新しい校舎でした。クラスは1つだけで、ヨーロッパ人5人とロシア人1人の計7人で授業を受けていました。最後の週に日本人が1人入学してきましたが、それまでは私以外に日本人はいませんでした。
全レベルの学生が一つのクラスに集まる形で、私は中間レベルでした。上級者には少し物足りなかったかもしれませんが、個人的には難しすぎず充実した内容でした。2週目からは午後の授業はレベル別に分かれる形になりました。
最初の3週間は女性の先生から教わり、最後の1週間は男性の先生から教わりました。女性の先生は本当にいつも明るくアグレッシブな方で、授業中にイラストを描いたり、みんなで歌を歌ったり、英語を使ったゲームをしたりと、すごく楽しい時間を過ごせました。先生も初めてのドバイだったようで、放課後には二人でモールに行ってお買い物したり、パーム・ジュメイラに行って帰りにおいしい食事を楽しんだりと、すごく親密な関係を築くことができました。
男性の先生も、わからないところがあれば最後まで聞いてくれて非常に良かったのですが、午後の授業はビジネス英語になり、先生の英語も少し早く、難しい単語を使っていたので正直あまり理解できませんでした。それでも、知らないことが多くあり、非常に勉強になりました。
当初は午前中の授業だけを取っていたため、他の留学生が午後の授業に参加している間、一人になることもありました。水曜日にはクラスアクティビティがあり、それにも参加していましたが、他の留学生ともっと交流するために午後の授業も追加することにしました。
■学校環境と施設
学校はまだ完全に完成していなかったため、週を重ねていくたびに教室が完成していく感じでした。学校から歩いて2、3分の所にコンビニやカフェテリアがあり、困ることはないほど周辺環境は整っていました。トイレも30分ごとに掃除されるほどきれいでした。
校長先生は毎朝挨拶してくれて、行きたい場所を伝えるとすぐにプランを立ててクラスアクティビティとしてクラスメイトと一緒に行くことができ楽しい時間を過ごせました。開校記念として最初の2週間は無料で観光地に行くことができ、アブダビのモスクやドバイモールに行ったり、夜の噴水ショーを見たりと、先生やクラスメイトと一緒に素晴らしい経験をしました。
■宿泊施設での生活
私はMyriadのシェアルームにカザフスタン出身の学生と住んでいました。食事は付いていなかったため、キッチンで料理するか食堂に行って食事をする必要がありました。実際には、授業が15時に終わった後、先生や友達と遊んで一緒に夕食を食べて帰ることが多く、食堂は1回しか利用せず、キッチンでの料理も一度もしませんでした。
部屋の掃除は週に1度しかされないので、週末になるにつれてほこりや落ちた髪の毛が増えていきました。キッチンも毎日2回掃除はされていましたが、多くの人が使うためすぐに汚れていました。また、ランドリーも洗濯機と乾燥機がそれぞれ3台しかなく、100人ほどで使っていたため、使えないことが多々あり、洗濯を諦める日もありました。
夜になると外で騒いでいる人もいました。私は特に気にならなかったのですが、クラスメイト2人は1週間ほどで別の場所に引っ越してしまいました。施設が汚いことと騒がしいことに加え、学校までのバスが大変だったことが理由でした。特に朝は渋滞するため、通常40分で行けるところが1時間以上かかることがありました。最悪の場合は2時間ほどかかり、授業に遅刻することもありました。バスの出発時間の10分前に行っても利用者が多く、さらに日本と違って列に並ぶという文化がないため、早く行ってもバスに乗れないことが何度かありました。そんな時は仕方なくタクシーで通学することもありました。週末のバスも1日に2本しかなかったため、友人との予定を立てるのが難しく、タクシーを使ったり、遊びの誘いを断ったりすることもあり、残念な思いをしました。
■交流と活動
母国語を話す相手がいなかったため、常に英語でコミュニケーションをとる必要がありました。クラスメイト同士も国籍が異なっていたので、みんな英語で会話していました。先生や友人とモールに行ったり、パーム・ジュメイラに行ったり、食事を楽しんだりする機会が多くありました。
また、「英語を話す会」という集まりがあり、アフリカ、中東、アジアなど多国籍の人々と交流することができました。そこでは学校での授業内容や文法について話し、復習する機会にもなりました。ヨーロッパの方々や先生も一緒に様々な場所に行け、本当に楽しい経験となりました。
■ラマダン期間の経験
ラマダン期間中でも特に問題はありませんでした。Myriad(学生寮)敷地内では水を飲まない方が良いとされていましたが、実際には普通に飲んでいる人もいたので、過度に気にする必要はありませんでした。レストランも通常通り営業していたため、外食も可能でした。数年前までは閉まっていたようですが、私が滞在した時は普通に開いていました。「本当にラマダン中?」と思うほど空いていました。ラマダン中だったためか、夜は特に外が騒がしかったです。
■準備とお小遣いについて
お土産や交通費、娯楽などすべて合わせると約20万円を使いました。10万円は日本で換金して持っていき、それ以外はクレジットカードで支払いました。途中でクレジットカードが使えないトラブルが発生しましたが、複数枚持っていたので何とか対処できました。後でカード会社に連絡すると、近年カードの悪用が増加し、セキュリティが強化されているため、海外に行く前に連絡してほしいとのことでした。
また、Apple Payも途中で使えなくなったため、きちんとカードも持っておくことをお勧めします。タクシーでは降りる時になってカードの機械が使えず、現金で支払うよう言われることもあるため、現金は常に持っておくべきです。ぼったくりなどに遭うことはなかったので、そこまで心配する必要はありませんでした。
■持ち物のアドバイス
持っていけば良かったもの
・洗濯物を入れる大きな袋
・ハンガー(3本では足りなかった)
・日本食(特に白米が恋しくなった)
・水筒
・柔軟剤と洗剤がセットになったもの
・コロコロ(毛玉取り)
・羽織るもの
特に宿泊地が砂漠の中だったこともあり、日中は半袖で過ごせても日が暮れると気温がぐっと下がりました。
持って行かなくても良かったもの
・勉強道具や本
日本の勉強道具や本を持って行って暇な時間に勉強しようと思っていましたが、それよりも語学学校からの課題や友達との交流で疲れて、結局全く使いませんでした。紙で勉強する時間があるなら、せっかくドバイに来たのだから学校でできた友達や先生と交流して実際に英語を学んだ方が自分のためになると感じました。
■留学を考えている人へのアドバイス
日本人が少ない環境を希望するなら、ドバイは本当におすすめです。また、ドバイには日本にいたら出会えないような人々がいます。投資家、起業家、ドバイの駐在員など、様々な人と簡単に出会うことができました。
ドバイに行って感じたのは、現地の人々は自国について非常に興味を持っていることです。歴史や政治、景色、場所について詳しく知っています。「英語を話す会」でイランやエジプトの人と話した時、日本人がなぜアメリカに行きたがるのかを歴史的背景を含めて説明しようとしましたが、うまく伝えられませんでした。そういった歴史が関連したアメリカへのイメージの成り立ちなどの少し複雑な内容の説明できると、会話がさらに広がり、コミュニケーションが取りやすくなったと思います。また、アニメの知識は多ければ多いほど会話のきっかけになります。
■英語力の変化
入学前も修了時もテストを受けましたが、点数とレベルの表示方法が分かりにくく、具体的な伸びは測れませんでした。しかし、3週間にわたり日本人が誰もいない環境で学校生活を送ったため、何をするにも英語で話す必要があり、スピーキングスキルは確実に向上したと感じています。また、クラスメイトも生活で使う英語もネイティブではなかったため、様々なクセのある英語でも理解する力を身につけることができました。大学に戻ってからの英語の授業も、以前より理解できるようになりました。
■アズ留学センターのサポートについて
アズ留学センターの対応は非常に良かったです。私が直前になるまで準備をしておらず、必要な書類や受けるべきテストなどで焦っていた時も、いつでもZoomで対応してくれました。渡航日が近づくにつれて、しなければならないことのリマインドをしてくれたり、宿泊施設に関する質問にもすぐに現地と連絡を取ってくれたりと、細やかな対応に感謝しています。
アズ留学センターのサポートのおかげで、私が憧れていたドバイ留学が本当に貴重な経験となり、これからの人生や価値観を変えることができました。