「大学で交換留学をしたかったけど英語力と成績が足りなかった…」「留学するなら海外の大学の授業を受けたいんだけど…」「イギリスや北米の大学は費用が高すぎる…」「交換留学以外に海外の大学へ留学する方法はないの？」といった大学生の方におすすめ！
この記事では、まだまだマイナーな【マルタ大学ギャップイヤープログラム】の特長、費用、条件について解説していきます。
他国に比べて費用が安い・英語要件が易しい・成績不問と三拍子そろった魅力的なプログラムです！

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目次

1. マルタ大学ギャップイヤープログラムとは？
ー1-1. マルタ大学について
ー1-2. 受講できる科目と費用
ー1-3. どんな人に向いているか
ー1-4. 受講条件
ー1-5. 他国のギャップイヤープログラムとの違い
2. 留学までのステップ
ー2-1. 英語力を確認
ー2-2. お申込～出発まで
ー2-3. ビザ申請
ー2-4. 出発～マルタ大学の受講開始まで
3. よくある質問
4. まとめ

1. マルタ大学ギャップイヤープログラムとは？

マルタの国立大学であるマルタ大学：University of Maltaにて、大学の学部の授業を受けられるプログラムです。日本の大学生で、受講に必要な英語力をお持ちの方が受講できます。
前半は、マルタ発祥で世界中にキャンパスを持つ語学学校：ECマルタ校で英語力を上げ、後半はマルタ大学のキャンパスで英語ネイティブの学生や留学生と混ざって授業を受けます。

■参加日程①大学前期コース
・ECの英語コース：4月～9月 (参考)
・マルタ大学：9月下旬/10月初旬～翌年1月末(例年12月に2週間クリスマスホリデーあり)

■参加日程②大学後期コース
・ECの英語コース：9月～翌年1月(参考)
・マルタ大学：2月初旬～6月末(例年3-4月に2週間イースターホリデーあり)

＊上記の日程は、現在の英語力が中級(Intermediate)レベルの場合の参考日程です。具体的な英語コースの受講週数は、個々の英語力によって変動しますが、ビザ申請の都合上4ヶ月以上の英語コースが必要になるとお考え下さい。また、マルタ大学の正確な日程は受講科目によって異なり、期末試験の有無によっても前後します。

1-1. マルタ大学について

マルタの唯一の総合大学である国立マルタ大学。創立から約400年の歴史を誇り、学生数は約1万2千人という大きな大学です。ヨーロッパ大学連盟の一員でもあり、ヨーロッパからの留学生も数多く在籍しています。
マルタの公用語はマルタ語と英語ですが、大学の授業は英語で行われ、教材も英語です。
大学に日本人留学生はほとんどいない点も魅力と言えます。

以前マルタ大学を訪問した際に撮影した写真です。マルタはとても小さい島国ですが、マルタ大学は非常に立派な総合大学で施設も充実しています！
ネコの多いマルタでは、大学の敷地内でも何度か見かけました。こちらはたまたまトイレ中の猫ちゃんです(=^・^=)
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1-2. 受講できる科目と費用

ギャップイヤープログラムで受講できる学科(科目)は、日本での大学の専攻と関連のあるものとなります。

例：ツーリズム、国際関係学、ヨーロッパ＆グローバル史、哲学、社会学、経済、エンジニア リング、建築、コンピューターサイエンス、コミュニケーション＆テクノロジー、近代地中海学　など

＜マルタ大学の学費目安＞
・文系専攻：2,110ユーロ
・理系専攻：2,670ユーロ

• 1セメスター12単位分(3～4科目基準)を受講した場合の学費です
• 13単位以上受講したい場合には、現地で必要単位分の学費を追加して受講可能です
• マルタ大学の出願料、入学金、サポート費用を含みます
• 別途、英語コースの授業料が必要です
• 学費は随時変更になる可能性がありますので目安としてお考え下さい

例えば現在の英語力が中級で、約4ヶ月間の英語コース＋マルタ大学の受講、学生寮滞在(二人部屋、食事なし)の場合、学費・滞在費で約200万円ほどが目安です。
これは他の英語圏(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど)のギャップイヤープログラムと比べて半額くらい安い計算になります。
ただし英語コースの受講週数や滞在先、支払い時の為替レートによって変動します。

1-3. どんな人に向いているか

• いま日本の大学生で、ヨーロッパの大学に留学したい
• 英語クラスだけでなく現地の大学の授業を受けてみたい
• 費用を抑えて留学したい
• 他の人と違った留学をしてみたい
• 日本人留学生が少ない大学で勉強したい

他にもマルタ留学にはこんな魅力があります！

• ヨーロッパ随一の治安の良さ
• 気候が温暖で、ビーチリゾートならではのリラックスした雰囲気がある
• ヨーロッパの学生が多く多国籍な環境
• 地中海ならではの料理がおいしいと評判
• 格安航空会社を利用しヨーロッパ各地へ気軽に旅行できる

1-4. 受講条件

• ＜対象＞日本の大学に在学中の方
• ＜英語力＞マルタ大学受講開始前にUpper Intermediate(中上級)修了以上。1年の休学期間で収めたい方は申込時点でIntermediate(中級)以上の英語力が目安となります。TOEFLやIELTS等のスコアなしで申し込めます。
• ＜成績＞GPAは不問です

1-5. 他国のギャップイヤープログラムとの違い

2. 留学までのステップ

実際にマルタ大学のギャップイヤープログラムに参加する場合の流れについてご案内します。

2-1. 英語力を確認

公式スコア(IELTS、TOEFL、英検、TOEIC)をお持ちの場合はご提出ください。
お持ちでない方はECのレベルチェックテスト(オンライン、無料)で判定できます。
英検やTOEICのスコアの場合、あわせてECのレベルチェックテストを受けていただくケースもございます。

2-2. お申込～出発まで

2-1.の結果をもとに、ECから英語コース受講週数のアドバイスが届きます。それを元に英語コース開始日や滞在方法などを決定しお申込ください。週20レッスンと週30レッスンのコースがありますが、より効果的な英語力向上を目指すために週30レッスンが推奨されています。

※ECの英語コースは全レベル対象ですが、ギャップイヤープログラムを1年以内に収めたい方は申込時点でIntermediate(中級)以上の英語力が必要です。また、大学の授業に参加する際にはECのレベルでUpper Intermediate(中上級)修了以上が条件となります。

出発までの間に英語力を上げられるよう、ECの無料自習アプリ「ECオンライン」などを使ってレベルアップを図りましょう。上記の目安は最低限の受講条件ですので、ネイティブスピーカーと一緒に参加型の授業も多い大学の授業を受講するためにも、出来る限り英語力を上げていくと現地で楽になります。

出発前には再度オンラインのレベルチェックテストを受け、授業初日のスピーキング＆ライティングテスト終了後に最終的なクラス分けが決定します。この時点で改めて大学開始までの時期と自分のレベルを逆算、Upper Intermediate(中上級)修了までの学習プランを立てます。

マルタでの滞在先はECによる手配が可能です。例：ホームステイ、ECの近くにあるStudent Apartment、マルタ大学横のCampus Hub Residenceなど。ビザ申請時に提出する滞在先関連書類の関係上、ホームステイ以外の滞在先のご利用が推奨されます。

2-3. ビザ申請

日本でECの英語コース分の学生ビザを申請し、渡航後に現地でマルタ大学分のビザを延長します。
ビザ申請には105日以上のマルタ滞在となる期間のプログラムに申し込む必要があるため、必然的にECの英語コースは約4ヶ月～となります。

申請はVFSグローバル東京を通じて行いますが、遠方にお住まいの方、VFSオフィスに赴く時間の無い方などは、郵送サービスを利用することも可能です。費用は100ユーロ～ですが、申請費用や必要書類は変更になることがあり都度確認が必要ですので、留学手続きをお申込みの際に最新情報をご案内します。

ビザは渡航予定日の6ヶ月前から申請可能で、ビザ発給までの期間は約2ヶ月前後です。

2-4. 出発～マルタ大学の受講開始まで

ECマルタのスタッフのサポートを受けながら以下の手続きを行います。大学ホームページ上からの科目選択、出願書類記入等は全て英語で行います。

サポート内容
・参加者向けオリエンテーション
・申請書類チェック&申請サポート
・マルタ大学分のビザ申請案内
・レベル達成までの学習カウンセリング

出願書類提出
・大学成績証明書(英文)：日本の大学にて英文で発行してもらったものをご持参ください。成績の良し悪しは不問です。
・マルタ大学出願フォーム＆健康情報シート：現地到着後に大学のホームページからダウンロード可能です。

受講科目申請
ご自身の受講希望科目を選んで申請します。履修科目は日本での大学の専攻と関連のあるものでないといけないため、日本での履修歴から受講不可と判断された場合には、別の科目に変更する必要があります。もし12単位以上の科目を受講したい場合には追加学費が必要になります。

手続き時期の目安
・前期コースの場合：5月末締切(4月末までに準備開始を推奨)
・後期コースの場合：10月末締切 (9月末までに準備開始を推奨)

既定の英語レベルに到達
ECでは5週間に1度レベルテストがあり、またテスト後には学習カウンセリングが受けられます。自分の弱点を把握し、期日までにUpper Intermediate(中上級)が修了できるよう、アドバイスを受けながら勉強を続けます。
「アカデミック英語」の開講はありませんが、IELTSコースがほぼ通年で開講されています。IELTSの勉強を通じて大学で必要な英語スキルを学ぶことができるので、Intermediate(中級)以上の英語力になったら、学習カウンセリングを通じてIELTS コースに変更することも可能です。

英語レベル到達時期の目安
・前期コースの場合：8月末まで
・後期コースの場合：1月中旬まで

3. よくある質問

Q. 既に英語力があるのでECの英語コースを受けなくてもいいですか？

A. 残念ながらビザ申請の都合上、4ヶ月以上の英語コースが必要になるとお考え下さい。

過去にはEC開始時からUpper Intermediate(中上級)の英語力がありながら、6ヶ月間の英語コースをお申込され、しっかりと勉強してからギャップイヤーに参加した学生様もいます。大学での授業をしっかりと理解し、大学生活を楽しめるようにするためにも、英語力(特にコミュニケーション力)には余裕をもって参加するようにしましょう。
せっかく大学の授業を受けても「クラスメイトのレベルについていけない」「自信がなくグループワークで発言できない」となってしまうと勿体ないですね。。
また、マルタでの生活基盤を整えるためにもある程度の期間が必要です。

Q. 滞在先の手配はどうなりますか？

A. 語学学校ECを通して全期間の滞在手配が可能です。

マルタでの滞在先は、1. ECのホームステイ、2. ECの近くにあるStudent Apartmentやマルタ大学横のCampus Hub Residenceなど、3.自己手配のいずれかが可能です。マルタ大学に通う間も希望者は1～2の滞在先を利用することができます。
自己手配の滞在先に滞在する場合、ビザ申請の際にご自身で準備する追加書類が必要になるので、ECを通じた滞在先手配を強くお勧めします。
これまで参加された方は、英語コース受講期間中はEC近くのStudent Apartment(二人部屋)、マルタ大学受講期間中は大学横のCampus Hub Residence(二人部屋)に滞在されています。このパターンであれば通学時間が短く滞在費用や交通費も抑えられてお勧めです。

Q. マルタ大学の授業は毎日ありますか？

A. 12単位の受講の場合、選択する学科や科目によって異なりますが、1～2時間の授業を1週間に3～4日受けに行くイメージとなります。

授業が少ないと感じるかもしれませんが、ネイティブの学生さんと混ざって授業を受けるためには予習復習が欠かせなかったり、課題やレポートに取り組んだりする時間も必要です。
受講科目数を増やしたい場合には、別途追加授業料を払うことで受講可能です。追加する場合の学費については、追加受講したい科目の目安がついた時点での現地確認となります。

Q. 希望する授業は必ず取れますか？

A. 定員に限りのある科目では正規学生の申請が優先となります。

また高度な英語力や専門知識を要する場合や、日本での履修歴から受講に適さないと判断される場合には受講が認められないことがあります。こうした場合には、科目申請の際に担当者と相談をしながら代わりの科目を申請するようにしてください。

Q. 聴講ではなく履修科目の単位が取れるのですか？

A. 試験を受けてパスをすれば、マルタ大学からの単位が出ます。

ただしその単位が日本の大学で認定されるかどうかは、日本の大学の判断や制度次第なので、ご自身の通う日本の大 学へ事前に確認するようにしてください。

Q. 授業は全て英語で行われますか？マルタ語は必要ですか？

A. マルタの公用語はマルタ語と英語ですが、大学の授業は全て英語で教材も英語です。

ただしマルタ人同士でキャンパス内でマルタ語を使ったり、授業中に思わずマルタ語が出てしまったりということはあり得ます。
マルタ語ができなくても全く問題ありません。長年マルタで暮らす語学学校の日本人スタッフも100％英語で生活できています。

Q. 留学中にアルバイトはできますか？

A. 法律上は可能ですがあまり現実的ではありません…

学生ビザでの就労は合法なのですが、雇用が決定した後にライセンスを取得して申請しなければならず、許可が下りるまで数ヶ月かかったりしますので、正直なところマルタ留学中のアルバイトはあまり期待しない方が良いでしょう。

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4. まとめ

以上、マルタ大学ギャップイヤープログラムについて紹介してきましたがいかがでしたか？
イギリスや北米の大学と比べるとマイナーなイメージがあるかもしれませんが、ヨーロッパの大学で学べる貴重なプログラムですので、ぜひ休学留学先の候補にしてみてください◎

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